2022年12月09日(金) 高橋 伸斉
私は占い師になるまでは、自分で事業(パテント特許取得)をして、それなりに安定した経営を営んでいました。
しかし、昭和から平成に変わる頃は、今で言うバブル絶頂期で、銀行からの融資をふんだんに受けて、不動産投資にも足を入れてしまいました。
大変な収益が得られて、利益をホテル事業等にも投資したのです。
平成になり、当時の日銀の三重野総裁の公定歩合の引き上げにより、プライムレートが2倍くらいに引き上げされました。
それから、不動産物件の値下がり、また金利負担の重みに耐えらず事業破綻してしまったのです。
その時は、はかりしれない虚しさを感じました。
財を失った虚しさではありません。
時代の潮流に流されてしまった虚しさでした。
また、それは私の人生の黒歴史でもあります。恥ずかしいかぎりの期間を過ごしたのです。
そこで、自分の人生を見つめ直すために、必死に運命学の勉強をし、数年で多少自信がついたので、占いの業務に携わるようになりました。
現在の私の信条は、易で表現しますと
易卦「山天大蓄」です。
[金、巌中にあるの象]
[浅水、船をやるの意]
になります。
幸せは巌(いわ)の中にあります。自分で掘り起こすしかありません。
浅瀬に船をやると座礁してしまいます。
焦らずに、注意して進めることを戒めに、これからも生きていきたい。
占い業務を始めてから30年経ちました。
また日々、鑑定することで新しい発見する喜びを求めて、精進したいと考えています。