2019年04月26日(金) 高橋 伸斉
易学で『山水蒙』と言う卦があります。難しい言葉ですね????
蒙は道理に暗いこと。啓蒙するような使い方をしています。
このことについて話したいと思います。
新井白蛾と言う先生が江戸時代におりました。易学の大家です。彼はこの卦を『巌険雲烟の象』『花を生じて未だ開かずの意』と表現しています。
どういうことかというと、今は厳しく先が見えない。霧が立ちこめて、ハッキリしない状態です。
花のつぼみは出ていますが今は開いていないのです。
経営者の相談で、この『山水蒙』が出たことがありました。
今を辛抱することで、『順風、駕帆の象』『泙水相逢う』になると伝えました。近い将来に風水渙の卦になると出ていたのです。
6ヶ月前後に良い風が吹いてきます。そしてめったにない出会いがあります。その出会い縁で、仕事が順調に進んでいくことを伝えました。
半年位経ってから、その相談者から順調になってきたとの連絡をもらいました。嬉しい思いになった記憶があります。
易は今後どうなるかを見ます。見ることができるのです。悪くなる傾向が出た場合は、どうしたらよいかを指導しています。
良い変化をもたらすことの可能性を、流れの中で教えて差し上げることができるのです。
『山水蒙』が出た経営者の方は、先が良くなることを信じ、しかもイメージングして辛い状態を乗り越えたのです。
良くなりましたとの報告を受けた時に、喜びの共有ができました。